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バオホン水彩紙をレビュー|ウォーターフォード・アルシュとの違いを比較

この度、株式会社ミューズ様より、新たに日本で販売された「バオホン 水彩紙」の試供品をご提供いただきました。
バオホンは中国製の水彩紙ですが、今後はミューズ様が日本代理店となり販売される予定です。SNSでも注目されている水彩紙です。

新しい水彩紙を探していた理由

私は現在、ウォーターフォード ホワイトをメインに作品制作をしています。

ウォーターフォードは発色や重ね塗りのしやすさに優れた、とても信頼している水彩紙です。しかし近年は価格が高騰していることに加え、保存状態によって紙が傷むことがあります。サイジングが壊れ、色が染み込むところと染み込まないところが斑にできる、俗にいう“風邪を引く”という現象です。風邪を引くと元に戻すことはできません。枚数をそれほど描かない水彩画教室の生徒さんは紙を傷ませ無駄になることがあるので、代わりとなる水彩紙を探していました。

そこで今回、バオホン水彩紙を実際の作品制作で試してみることにしました。

私は必ず「作品」を描いて画材を試します

新しい画材を試す時、試し塗りだけでは本当の使い心地は分かりません。
私はいつも、「作品」として描くことにしています。
納得できる作品になれば発表しますし、そうでなければ練習作品として受け止めます。
本気で一枚を描くことで、その画材の長所や短所が見えてくると考えています。

白龍 平和への願い

バオホン水彩紙を使った感想

私の描き方は、一つの色を作るために十数回ほど透明水彩を塗り重ねる技法です。

ウォーターフォードは、一度乾いた絵具が再び溶け出しにくいため、次に重ねる色と混ざりにくく、濁りを抑えながら透明感のある色彩を作ることができます。
一方、バオホン水彩紙は、ウォーターフォードと比べると多少色が動く印象はあります。
「白龍 平和への願い」という絵では、ウォーターフォードでは龍の部分を塗り残すことができたと思いますが、バオホンでは重ね塗りをする度に塗り残した龍の部分はにじんで消えてしまいました。この絵では、最後にガッシュの白で加筆しました。
しかし、重ね塗りによって色が濁るほどではなく、安心して何度も塗り重ねることができました。

また、紙の表面は比較的丈夫で、私の描き方でも10回前後の重ね塗りには十分耐えられる強度があると感じました。
紙質としては、ウォーターフォードよりもアルシュ水彩紙に近い印象です。

紙の目については、細目(コールドプレス)はきめ細かく感じました。一方で、中目と粗目の違いはそれほどなく、ウォーターフォード中目よりは少し大きい印象でした。描く前は紙肌の凹凸が深いように見えましたが、実際に描いてみると気になることはなく、自然な描き心地でした。

バオホン水彩紙の価格

価格帯は、ウォーターフォードと同程度、もしくはやや手頃だと思います。一方で、アルシュ水彩紙と比べると半額程度と購入しやすい価格帯になります。
そのため、現在アルシュを使用していてコストを抑えたい方や、新しい水彩紙を探している方は、一度試してみる価値のある水彩紙ではないかと思います。

バオホン水彩紙の第一印象

今回の試用では、バオホン水彩紙は価格と品質のバランスに優れた水彩紙という印象を受けました。
ウォーターフォードやアルシュとはそれぞれ異なる個性がありますが、重ね塗りを多用する私の制作方法でも十分に対応できる性能を備えています。
今後さらに作品制作を重ねながら、耐久性や経年変化なども含めて検証していきたいと思います。

購入先

    -水彩紙