筆の重要性は紙や絵の具ほどではありませんが、やはり使いやすい物を選んだ方がストレスなく描けます。「弘法筆を選ばず」と言えたら格好いいのですがね。
何かひとつ、この筆をと挙げるなら、私は迷わず「喜屋製 イタチ面相 4号」です。日本画の筆です。まとまりやすく適度なテンションもあり、思った所に思ったように色を塗ることが出来ます。絵の具の含みもよく長く描けます。ドライで描く時には、私にはなくてはならない筆です。安くはありませんが、高価で手がでないというほどでもありません。(2023年3月時点で2000円ちょっとです)
筆は、高価だから使いやすいと言うものではありません。自分の描き方にあった筆選びが重要です。
筆は、スポイトのように画面の水を吸い上げたり、筆の水を置いてきたりします。
その関係を知らずに、例えば保水性の優れているリス毛のような高級な筆を使っても、初心者の方は筆についた絵の具(水分)を紙にうつすことが出来ず、上手く塗ることが出来ないかもしれません。
また、毛のコシも描き心地の重要な要素です。
ある程度コシがないと筆先が戻らず、思ったように描けないということもあります。
初心者の方は、価格も考慮して、馬の毛やイタチの毛がおすすめです。
ただ、最近はナイロン製の筆もいい筆が出てきています。
この辺りは、今後、このブログでお知らせできればと思います。
最後に、筆は出会いの部分もあります。他の人が良いというものが自分に合うとは限りません。色々試してみて自分に合う筆と出会えた時の喜びは自分にしか分かりません。「きたーーー🌟」と思える出会いを感じられるのも、絵を描く楽しみのひとつです。
この筆は、インターネット上では販売しているところを見つけられません。
楽天やAmazonでも取り扱っていない商品のようです。
ただ、私の道具セット「初心者向け透明水彩画材<追加>セット②」「中級者向け透明水彩画材セット③」には入れて頂いています。
詳しい内容は、「水彩画の道具<まとめ>」を読んでくださいね。