プロフィール

はじめまして

2023年1月4日

はじめまして。画家の石垣渉です。当ブログにお越しいただきましてありがとうございます。
私は主に透明水彩を使って絵を描いています。

当ブログ内で「水彩」「水彩画」というのは「透明水彩」のことを指します。それ以外の不透明水彩、ポスターカラー、アクリル絵の具については、これらの固有名詞で書きます。

透明水彩を始めたばかりの方、描き始めたけどなかなか上達しない方、独学で頑張っているけどいまひとつコツが掴めない方などに向けて、技法、道具の情報を書いていきたいと思います。水彩画の魅力を伝えていきたいです。

まずは、自己紹介としてプロフィールを下に記します。
今後とも、当ブログをよろしくお願いいたします。

プロフィール

絵描きへの道

2001年私が大学3年の時に、地元札幌のアーケード街で夜な夜な描いた絵やポストカードを売りはじめました。路上アーテストと言えば聞こえはいいですが、色々な面で本当はダメです。ただ、当時は路上に出るしか方法が見つけられませんでした。結果として、この活動が絵描きになる第一歩となりました。
因みに、今は事前に申し込めば、札幌地下歩行空間で出店できます。費用は掛かるので予算がある方はこちらがおすすめです。

大学は経済学部です。水彩画は独学で学びました。子供の頃からアクリル、ポスターカラー、油絵、パステル、色鉛筆などで絵を描きましたが、透明水彩が一番難しく思い通りにならない画材でした。そこで追求心に火が付き、水彩画にはまっていきました。

2004年より独立し、2005年に自身の水彩画教室を設立。現在に至ります。

透明水彩の道

透明水彩はある意味、偶然や色ムラをを楽しむ画材といえます。しかし、色ムラができるのは私が下手だからだと思い、ムラのない塗り方を研究しました。

実寸 約100㎜×80㎜の均一な塗り

試行錯誤を繰り返し、2~3年で何とか均一な塗りを確立しました。大学を卒業しサラリーマンをやっていた頃です。あの時、誰かに「透明水彩は偶然や色ムラを楽しむ画材だよ」と聞いていたら、私の画風は違っていたかもしれません。

均一な塗りをマスターしてからは、グラデーションを描くこともできるようになりました。偶然ではなく、どこから色を変えていくかをコントロールできる塗り方です。

実寸 約100㎜×20㎜の単色のグラデーション

単色のグラデーションの次は色の移り変わりを研究しました。透明水彩は色が混ざると濁ってしまいます。濁りにくい混色の方法や混ぜても濁りにくい相性の色を学びました。しかし、はじめは薄い色でしか綺麗な色は出せませんでした。

「夢の入り口」480㎜×180 2009~2010年制作

現在では、濃い色同士の組み合わせのグラデーションで、複雑な雲の形などもコントロールして描けるようになりました。

「北の夜明け」620㎜×220㎜ 2021年制作

透明水彩は「水の量」と「水彩紙」「絵の具の種類」との組み合わせで全く違った結果になります。その組み合わせとコツが掴めるととても制作が楽になります。

簡単な画歴

子供のとき

絵を真剣にやり始めたのは中学3年の時です。転校先の学校に同じタイミングで赴任されてきた美術の先生との出会いが切っ掛けでした。約1年、美術部でその先生にデッサンを習いました。

大学時代

大学は経済学部に進学することになりました。子供の頃にあった画家の夢はなくなったと思い1~2年は全く絵を描きませんでした。しかし、3年になった頃に職業としての絵描きの道もあると知りイラストレーターを目指します。

自分の作品の感想が聞きたいがために、夜な夜な札幌のアーケード街で自分の作品を売りはじました。1枚も売れない日や、ダメ出し、値引きなどの経験もありましたし、同じように活動している人とも知り会え、刺激になった活動でした。

サラリーマン時代

印刷の知識を知るために製版会社に就職します。就職を機に路上での活動は卒業します。就職については苦労もありました。在学していた大学の経済学部の求人にはデザイン、印刷関係の仕事の求人は全く来ませんでした。そこで、新卒採用はあきらめました。たまたま、新聞に載っていた中途採用(未経験者歓迎)という枠での就職となりました。

イラストレーターとして独立

2年サラリーマンを経験し、2004年イラストレーターとして独立します。最初は深夜の居酒屋のバイトで生活費をまかない、日中はオリジナル作品制作と営業をする。寝れるときに寝るという生活でしたが、目標に進んでいるので苦よりも楽しいが先行していました。

2005年自身の水彩画教室を開講。2006年春にはイラストの仕事や水彩画教室が軌道にのり、アルバイト生活は終わります。

画家としても活動開始

2009年から、より自分発信の作品を描きたくなり、画家としても活動を開始します。

この頃から全国、地元の公募展にも出品しはじめました。

ずっと地元の北海道の風景を描いていましたが、30歳を目前に風景を描く意味を考え、私の中では「地球を描いている」ということが府に落ちました。ならば、地球を見に行こうと思い、2011年に地球1周の船旅に乗船します。約3ヶ月かけて18ヶ国でスケッチをして来ました。この経験を経て、より客観的に、また広い視野で北海道の風景に対峙できるようになったと感じます。

現在

札幌市在住。絵描き(イラストレーター、画家)として活動しています。二児のお父さんもしています。

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